| 高麗山から平塚市美術館・茅ヶ崎市美術館
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| 2 | 平塚市美術館 |
| 神奈川県平塚市西八幡 1−3−3 JR東海道線平塚駅 徒歩20分 tel..0463−35−2111 http://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/art-muse/ |
1991年開館。文化人に縁の多い地域なのに鎌倉を西に行くと箱根まで美術館がなかったのが不思議なくらい。その後、東隣の茅ヶ崎市にも美術館ができた。 これまでの展覧会から2つ。 | |
展覧会1: |
「湘南の文学と美術」1993年 まさにこの美術館の存在理由のような展覧会。内容はタイトルから予想されるとおりなのだが、さすが湘南に関わった文化人の層の厚さは予想を越えるすごいものだった。 あまりに名前が多すぎてたとえば誰ともあげにくいが、[仙元山から山口蓬春記念館]の山口蓬春が北海道生まれであるように、他で生まれて湘南に最後に住んだ美術家が多い。長野→茅ヶ崎の小山敬三、埼玉→逗子の小茂田青樹、岩手→茅ヶ崎の萬鐵五郎など。 東京生まれで大磯に住んだ山本丘人には「高麗山夕影」1973という作品があり、独特の宇宙的空を背景にして高麗山が描かれていた。 |
展覧会2: |
「幻想植物園展 ア−トが表現する植物の生命力」1998年 これは素晴らしい展覧会だった。美術館としても全力投球!の意気込みが感じられた。力を入れた展覧会というのが、「金をかけて海外から有名ブランドを借りてくる」というのになってしまわなくて、日頃の積み重ねの上に実現していた。 3部構成。 1 ワ−クショップの成果で、植物による色の表現 2 伝統工芸 3 現代美術 それぞれに見応えがあり、全体としても楽しめた。 第1部は、市民参加のワ−クショップで、市内にある植物から色をとりだして、紙や糸に表現している。身近な植物だけでもこんなに多様な美しい色が出る、という素直な発見・喜びがある。 第2部は伝統工芸で、東京国立近代美術館工芸館の所蔵品など。じっくりと見応えがある。 一転して第3部は現代美術。実際の植物を使ったインスタレ−ションあり(銅金裕司)、展示室一面の壁に貼られた写真作品あり(荒木経惟、池田久嗣)、流木から作られた立体作品あり(岩崎永人)、多彩で変化に富み、刺激的だった。 |
平塚に住む子供たちは富士山の夢を見るか? |
山と渓谷社創立70周年記念として、何人かの登山家が出席する登山シンポジウムが開かれた。(2000.3.25池袋サンシャインシティ文化会館) 若手の登山家・戸高雅史(チョモランマ単独登頂3度など、世界の高峰を多数登頂)が平塚市内の小学校に行って話をしたとき、小学生に尋ねてみたら、およそ30%の子供きり市内から富士山が見えることを知らなかったという。もちろん市内のどこからでも見えるわけではないにしても、当の小学校から富士山が見えているのに、という。 すぐに考えつくのは、ゲ−ムボ−イやプレステの画面ばかり見ていて、遠くに視線が届かないのだろうというようなことだ。太平洋の海岸があり、富士も近いこの街にして、自然が間近にあるわけではなくなっている。 平塚に住んでいる子供が富士に気がついていないのは、やっぱり不自然で、へんだ。 そういう大きな状況を美術館だけが背負うわけにはいかないが、ワ−クショップで見事な展覧会を構成するような力のある美術館に、さらに大きな活躍を望みたくなる。 |
建築: |
設計は日建設計。 ![]() 建物じたいが明るくできているうえ、建物の前面にたっぷりと空間をとっていることもあって、全体としてとても伸びやかで軽やか。 美術館の周囲も、博物館や図書館の集まる一帯で、広々として木々も多く、心なごむ地域である。 さらに周囲を見ても、平塚市街は中心部でも道路の幅と建物の高さのバランスがいいので、混みあっているようなうっとうしさとか、圧迫感とかがない。(あとは駅から美術館に向かう途中の、強制的に上がらされる歩道橋さえなくなれば...) →[ 日建設計 ] |
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