| 街を歩いて美術展 |
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4 立川国際芸術祭'99 (東京都立川市)
熱海が昔の繁栄をどう取り戻すかという課題を負っているのに対し、立川は、モノレ−ルの全線開業に向けてあちこちで工事が行われていて、これから作る街をどのようにするかという課題を負っている。 (1999.11.19) |
| モノレ−ル駅にも展示があるので、まだ開通してから一度も乗ったことがないモノレ−ルに乗ってみた。 ・眺めがいい(富士山が大きく見える)。 ・ゆっくり走る (でも運転席をのぞいたら、いちおう50kmまででていた。ここには前に住んでいたことがあって、自転車でよく走ったものだった。**街道や、玉川上水までは、西国立駅近くの住まいからは、かなりの距離に感じていたものだが、モノレ−ルでは立川北駅から10分もしないで着いてしまう。) ・車両は広々している(車両間のドアがない。窓が大きい。) ・すいている。12分間隔程度。 |
| 駅構内のガラスケ−スに芸術祭参加作品の展示があり、広告のポスタ−と同じように見える。抵抗がないかわり、あまりひっかかりもせず、もともと関心を持っていなければ通り過ぎてしまいそう。 崔正化(韓国)の口の中をとった写真はかなり目立った。1枚ずつは小さいが、びっしりと並んで大きなポスタ−数枚分くらいになっている。赤い色が基調で、虫歯の治療跡まで見え、汚く、気持ち悪い。タイトルが「Love」。こういう汚い口で愛を語ったり、キスしたりしてる−というメッセ−ジ? |
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立川北駅に戻って、ファ−レ・イ−ストビルの、閉じた印象のエントランスでは、南アフリカのウィリアム・ケンブリッジのビデオ上映。木炭のような線でアニメを作っている。曖昧な線だが、動きや効果音にはスピ−ド感がある。 写真:ルミネ立川中央に置かれた中村哲也「螺王」 |
| 他に、中国やタイやインドネシアなどの作品があったが、そうした外国作家の作品は、それぞれの国の社会状況を反映しているようだ。 立川の土地柄に関係したア−トという考え方ではなく、どこかで作られたア−トを立川に置くことで、立川の文化の発展につなげるという発想に基づいている。それが外国のものであれば、その国へのつながりができるという考え方。 いえば同じ作品を国分寺や三鷹にもっていくことも可能で、他の野外展では地域の特性を前提にしたものが多いように思うが、ここではその点は割り切っている。立川の地域性を考慮すると、「基地」とか、「砂川」とか、「玉川上水」とか、いろいろありそうで、そういうのも見てみたい気がする。 |
| モノレ−ルの各駅に降りて作品を見ているあいだはよかったが、駅の南口にまわってから、おかしな気分になってきた。前に住んでいたことがあるので、ただ眺めるというような冷静な気分でいられない。いろいろな思いを抱えながら歩いた道が、ほとんど見知らぬ風景になっている。 南口にもモノレ−ルの駅ができるので、広い範囲が工事中。僕が住んでいた頃から再開発が始まりかけていたように思うが、歩いていると風景に違和感がある。前に住んでいたところまで行ってみると、裏にあった小さな社宅は鉄筋のマンションになっていた。 駅までの道をたどり直してみるが、しっくりしない。 |
| しかも、街の様子が変わるのは時間の経過、街の発展に応じてありうることして、いい方向に変わっていないような気がする。住宅と、小さなビル、大きなビルが雑然と混じっている。僕が住んでいた頃は、雑然としているのは同じとしても、それなりに時間が経過していて、もう少し落ち着いていたように思う。今の再開発の工事がすめば、やがていくらか落ち着いた様子になるだろうか。 ファ−レ立川のまちづくりといい、再開発にあわせてこうした芸術祭を開催するくらいの都市だから、展望は明るいと思いたい。 |
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