唐松岳・五竜岳からラフォーレ白馬美術館


2 第2日 五竜岳





第2日は9月の土曜日。唐松岳で朝を迎え、五竜岳を経て下山する。

唐松山荘発 6:45
日の出前にまた山頂に上がったが、雲が多く、いつ太陽がのぼったかはっきりしないうちにすっかり朝になってしまう。昨日気がつかなかった富士も、特徴ある形を雲の上にだしている。
6時から朝食。弁当を受け取って出発。
歩き出すと、いきなり岩場の連続。恐怖を覚えるほどではないが、慎重に足を置いていく。
唐松岳から五竜岳はすぐ先に見えて簡単に着いてしまうものだと思えたが、岩場でないところも登り降りが急で、消耗する。唐松小屋の写真つき案内図には五竜山頂まで2時間半とあったが、このコ−スをその時間で歩けるのは、そうとうタフな人たちだろうと思う。
乾燥した尾根に、小さな白い花の小さな群落が点在していて、気持ちを安らがせてくれる。
(左が唐松山荘。右のピークが五竜岳。)


五竜小屋
8:45
小屋まで2時間かかった。入口に張り紙があり、「今夜は畳1畳に2−3人になる見込みです」とのこと。紅葉シ−ズンには早いが、久しぶりの晴れた週末で混雑するのだろう。昨日の泊まりで正解だった。混む頃には下に降りている。
五竜山頂 9:50−10:15
山頂まで、勾配のきつい登りがまだ続く。やがて山陰にはいっていた五竜小屋が見えてくる。
(写真=五竜小屋より手前から五竜岳方面を望む)

小屋から約1時間。最後はまた岩を次々に踏んでいく登りがあって、ようやく山頂に着く。
ここも絶景。高いところにいる高揚感、遠くまで見通せる遙かな大きな気分を、いっぱいに味わう。
唐松から見たときより、ずいぶん立山が近くなっていて驚く。



五竜小屋  11:00
小屋まで戻り、水を補給。1リットル100円。そんなにいらないと思ったが、下りが予想以上に長く、きつく、暑く、ほぼぴったりだった。ビ−ルも売っていて、ここで飲んだらたまらなくおいしいに違いないと思ったが、あとが苦しくなるといけないので我慢する。つらい。

(昼食11:25-11:53)
少し降りるといくらか開けたところがあって、昼食にする。1300円だが、平地の基準からするととても質素な弁当だった。もちろん仕方のないこと。楽をして体力を補給する。
振り返ると色とりどりのパラグライダーが気持ちよさそうに上空を旋回している。

西遠見  12:40
尾根道を下り、また登る。長い道である。
登って行く人が多く、道を譲るのがだんだん億劫になってくる。西遠見には池があり、休む人、写真をとる人が幾組もあった。

下っていく道の右手に雪渓が見えた。水音がかなり激しく聞こえるのだが、それほどの水が流れているようにはみえない。不思議な気がする。
しばらく薄雲がかかっていたのだが、いつからか日が盛んに照らしていて、気がつくと頭が熱い。ひとまずケルンの影で休んだあと、タオルをかぶって歩いた。

小遠見山  14:10
さらに上下の連続があって、今日歩いたコ−スを振り返れるあたりにでる。ぐるっと回ってきて、登った山を振り返る−というのは安達太良山でも同じようなことがあった。
りんどうがいくつも咲いていて青紫の色がきれい。とても慰められた。
地蔵の頭を通過。
駅が近いのになかなか終わりにならない。そして駅をすぐ前にした最後の階段のしんどかったこと。

テレキャビン上の駅  15:05
ゴンドラで降り、昨日車を置いた地点までタクシ−で戻った。

駅に向かう道の途中で見かけた簡素な宿に泊まった。客は僕ひとり。すぐそばの「みみずく温泉」に行った。隣のグランドでは少年野球をしている。
汗を流してさっぱりして外に出ると夕方。太陽が低い位置から射してくる。白馬のジャンプ台が見える。いい日だった。

次の日は美術館を見て帰る。今度は広いオリンピック道路を快適に走った。唐松岳が見えなくなるあたりで切なくなり、涙ぐみそうな気分になった。


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