首里城 ( しゅりじょう) から 沖縄県立博物館


 1  金城町の石畳道(きんじょうちょうのいしだたみみち)を歩いて
 ゆし豆腐定食を食べ、大アカギの御嶽(うたき)に感動する



昨年の暮れ(2004年12月1日)開業した羽田空港第2ターミナルには、吹き抜けに垂れ下がるオーロラみたいな立体作品や天井画など、千住博の作品がいくつもあった。左の写真の青い牛は、たしか「カウパレード東京in丸の内2003」に制作されたもので、流れ星がとぶ星空が描かれている。

那覇空港からモノレールに乗り、市街を通過して、首里に向かった。
那覇の街は起伏が多く、川がモノレール付近を流れていたり、飽きない眺めが展開する。独特の家のつくりもあちこちに見られ、ほとんど異国にきたような新鮮さがある。
3月の初めで関東はまだほとんど冬なのに、驚いたことにモノレールの中は冷房がきいていた!(でも気温が高かったのはこの日だけで、翌日から関東そのままの服装でちょうどいいくらいの寒い日になった。)
モノレールで空港から首里は22分290 円。





■ 金城町の石畳道(きんじょうちょうのいしだたみみち)  
高い位置にある首里城から那覇の街に降りていく道の1つが「真珠道(まだまみち)」と呼ばれている。その一部、首里城から金城町へ降りていくあたりは琉球石灰岩の石畳の坂道で、沖縄県の史跡名勝に指定されている。
道の両側はみごとな石垣をそなえた民家で、庭の色とりどりの木々、草々、花々が、家の赤瓦にはえている。2001年のNHKの朝の連続テレビ小説『ちゅらさん』に外観を使われたという家も(沖縄的絵になるということなのだろう)ここにある。













■ ゆし豆腐定食

石畳の坂道を首里城から反対側(金城町がわ)に降りきるあたりに「端盛館」という店があって、昼食に入った。
「ゆし豆腐定食」が790円。ゆし豆腐というのは、箱に入れて四角くする前の不定形の豆腐のことだそうで、それが大きなドンブリいっぱい、汁につかってでてくる。
あと、ジューシーという、たきこみご飯がチマキになってるのが1つ。
モノレール首里駅から歩いてくると、しだいにむっとする南国的熱気がにあてられてきて、どんどん服を上から脱いで、軽くしてきた。
で、テーブルに置かれた瞬間、こんなに大量の熱い豆腐!ととまどうようだったのだが、すくっては口に運んで、さらっと腹におさまってしまった。
定食にはモズク酢もついていた。これが苦手で、和食の膳なんかでよくあっても、1口ためして、それ以上食べたことがなかった。驚いたことにここでは抵抗なく、おいしく食べてしまった。
ふつう、本土で食べるモズクと、沖縄のでは、種類が違うのだときいた。
本土のは、緑色で、細い。沖縄のは、黒と茶をまぜたような色で、太い。

端盛館 tel.098−885−9494
民俗資料館、泡盛資料館も併設。









■ 大アカギ
那覇市首里金城町3-18,20
那覇市教育委員会文化財課が管理 tel.098−853−5776

石畳の道の途中に、「大アカギ」があると示す案内があり、少し道をそれて行ってみた。格別に由緒ある名所というのではないのだろうが、心に響いてくるものがあって、ひきこまれた。
アカギは、南方の島々では街路樹としても使われる、高さ20mにもなる成長の早い常緑高木。かつては首里城内や周辺にも大木が生育していたが、第2次大戦でほとんど焼失したという。
石畳付近の集落を守る御嶽(うたき)では、神聖な木とされている。6本あるアカギの大木に囲まれて、聖的な領域がつくられている。水分を含んでうっそうとした枝と葉におおわれた空間は、薄暗く、湿っぽく、熱を帯びている。
木の根元に、祈りの場所であることを示す石囲いが作られている。
このあたりに暮らす人たちのいろいろな思いがこめられてきた特別な場所なのだということが、素直に感じられてくる。



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