今帰仁城 ( なきじんグスク) から 今帰仁村中央公民館・海洋博公園

 ■ 海洋博公園
 2-1  □ フクギ並木


沖縄美ら海水族館に向かう途中、備瀬(びせ)というところに、フクギ並木があると名所案内にあるので、寄ってみた。
フクギはフィリピン原産で、南蛮交易で移植され、防風林、防潮林、防火林として役だってきたという。

海岸の間近にある。
並木というと、道に沿って樹木が一列に並ぶものを思い浮かべるが、ここでは、密なフクギ林のなかに住居が散在しているという印象を受ける。
街路樹というより、台風から家を守ることが目的とすれば、これくらいの密度が必要なのだろう。




細い道を歩いていると、両側の木々は、かなり高く、垂直に伸びている。
碁盤目状に道が交差しているので、どのかども同じような眺めになるし、見通しがきかないから、ほとんど迷路のよう。

観光馬車が走っているが、観光地的にぎわいはない。駐車場付近にある店はほとんどしまっているようだ。のどかな心地よさと、さびれた閑散が、まじりあっている。




海岸に抜けてみる。砂浜を歩くと、海からきれいな水が足下までくる。
先に、海洋博公園のらしい白い屋根が見えていた。

車に乗り、海洋博公園に向かおうとして走り出してから、小さな店が開いていそうなのを見かけた。昼近くなっていたので、ここで食事にしようかとチラっと思ったのだが、通り過ぎてしまった。
フクギ並木の集落では、人が自然の中に生きることが、そのまま景観になっていて、ゆっくり流れる時間を感じた。
フクギは大きな実を大量につけ、落とすが、人にも動物にも食料にならないから、ひたすら片づけなくてはならない。
また、防風林として家を守るには、木を適当な大きさに保たなくてはならない。
通りかかっただけでは見えにくいが、ずいぶん手間をかけているのだろう。

このあとに行った海洋博は、そこに生きてきた人と風土の歴史を、いったんすっかり精算してしまって作られた。
大資本、たくさんの観光客、速い時間。
海洋博公園を出てから、フクギ並木の店で食事してみるのだったと思った。


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