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2 カルカロドン・メガロドン
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| 1986年に関根浩史さんは大里郡川本町の荒川の河床でサメの歯の化石を発見した。 サメは軟骨魚類なので歯のほかにはほとんど化石として残ることがないが、歯の化石の発見はそう珍しいものではなく、昔は「天狗の爪」などといわれていた。 関根さんは50本以上を発見し、他の発見者のものとあわせて73本になった。(写真:上.右) これも前述の坂本治学芸員らが研究した結果、カルカロドン・メガロドンというサメで、しかも同一個体のサメの歯であることが産状から推定された。 (ここで推定というのは、プロ野球選手の年俸のようなもの?で、ほぼ確実。ひとつの個体から歯を取り出すのをその場で確認したわけではないから推定というしかないが、産状、歯の組み合わせなどからほとんど間違いない。) これまでに発見された歯は複数の個体のもので、前歯から奥歯まで、同一個体のサメの歯がこれほど揃って発見されたことは世界でも例がない。 このときの73本の歯によって、正確な大きさの口が復元できた。 (写真:右中 この後ろに数人の大人が立って、ちょうど上の歯にかまれているふうに記念写真をとれるくらいの大きさ。) そこから想定して全身を復元すると、12mの巨大サメになり、博物館を入ってすぐの高い吹き抜けの天井から吊るされている。(写真:右下) アメリカの自然史博物館では、全ての歯を大きめな前歯のサイズで復元したために、10人くらいの大人が立ったまま入れるほどの大きさになってしまっているという。 カルカロドン・メガロドンの語源は、カルカロ=のこぎり、ドン=歯(たぶんdentistのdenの語源)、メガ=大きい。大きなのこぎり状の歯ということで、歯のヘリが、いかにも肉をよく切れそうにギザギザになっている。 全身の復元模型の制作には、村上九十九さんなどの彫刻家が応援している。 (村上さんはこのホームページ関連では[街を歩いて美術展]中にある「雨引の里と彫刻(茨城県大和村)」にも参加している。) 参考: 「古代ザメとの出会い」 関根浩史 埼玉県立自然史博物館 みんなの自然史 13号 1991 「巨大ザメ カルカロドン・メガロドン−その発見から復元まで−」 坂本治 同 16号 1991 「秩父盆地中新統産出のホホジロザメ属化石とその意義 」 上野輝彌 坂本治 埼玉県立自然史博物館研究報告 第2号 1984 「埼玉県川本町中新統産出カルカロドン・メガロドンの同一個体に属する歯群」 上野輝彌・坂本 治・関根浩史 埼玉県立自然史博物館研究報告 第7号 1989 |
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