| [天覧山・巾着田から入間市博物館+盈進学園東野高等学校] 西瓜糖の日々/R.ブローティガン |
| 3-5 | 無名の質−わたしの名前 |
| アレグザンダーは、自分が建築に求めているものは、美beauty、居心地のよいcomfortable
、捕らわれのないfree、正確なexactとかいう言葉では表現しきれないという。それは生き生きとしているaliveとでもいうしかないもので、それを「無名の質」The
Quality without a Nameといっている。 この言い方は、またブローティガンを想起させるもので、「西瓜糖の日々」には、こういう文章がある。
こんなふうに、「わたしの名前」は、まだ続いていく。 もちろん、アレグザンダーの思考とブローティガンの小説に部分的な呼応が感じられるというだけのことであって、「西瓜糖の日々」全体がアレグザンダーの考え方をそっくり小説の言葉に置き換えて表現しているというわけではない。 また、「西瓜糖の日々」と、「A Pattern Language」と、「盈進学園パタンランゲージ」とは、それぞれ約10年の時間差がある。 それにしても、既成の言語や規範にとらわれないこととか、東洋思想の影響とか、1960年代から1970年代にかけてのアメリカの特に西海岸の精神性が、共通して現れているとはいっていいように思える。 リチャード・ブローティガン(1935-84)はワシントン州タコマ生まれ。 20歳ころ、サンフランシスコに移り住む。 1961年、マスが泳ぐ小川のキャンプで執筆した「アメリカの鱒釣り」が世界的ベストセラーになる。 1968年に「西瓜糖の日々」を出版。 「サンフランシスコに行くなら髪に花をつけて行こう」という詞の歌がうたわれていた時代で、花や、ロックや、ドラッグを楽しむヒッピーが、反体制・反規範のカウンター・カルチャーのコミューンを作ろうとしていた。 |
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