| [天覧山・巾着田から入間市博物館+盈進学園東野高等学校] 無音の黒 |
| 3-7 | 無音の黒 |
| 東野高校の建築では、形も特徴があるが、色の印象も強い。 またブローティガン「西瓜糖の日々」の引用−
アレグザンダーは、東野高校の設計にあたり、対話を重ねるのに並行してこの地域を歩き回り、地域の材料や表現を取り入れている。外壁の一部や講堂内部の黒い色は川越の黒漆喰で、手間のかかる工程を期限内に完成させるために、この技術をもつ人たちが3か月住み込みで制作にあたったという。このことが川越の漆喰の伝統を残すことにもなったという。 盈進学園パタンランゲージには、静かという言葉が幾度もでてくる。 実際にキャンパスを歩いてみての印象も静かなものである。 キャンパスの風景を特徴づける無音の黒。 雑多で賑やかな風景の中ではなく、静かだからこそ、そこに生き生きとした活動が生まれる。 この高校では校則も制服もない。伸びやかに過ごす生徒を信頼する教師と、それに応える生徒。 建設当初、白い漆喰の壁では落書きされると心配をする意見もあり、実際に落書きされたこともあったが、生徒たちが自主的に消したという。 「わたしたちは西瓜糖で心をこめて生活を築いてきた。」ように、心をこめて作られた建築に、心をこめた学園生活があるのだと思う。 |
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