| 弥山・出雲大社から手銭記念館・松江北堀美術館 +菊竹清訓・高松伸その他の島根のミュージアム |
| 5 | 島根の菊竹清訓のミュージアム |
| 5-2 | 田部(たなべ)美術館 |
| 松江市北堀町310−5 tel.0852−26−2211 http://www.web-sanin.co.jp/insti/tanabe/index.htm 松江市北堀町は、堀に沿って古い武家屋敷が残る伝統美観保存地区で、堀には次々と観光の屋形船が通り過ぎる。 この堀端に、松江北堀美術館や、小泉八雲記念館・旧居や、田部(たなべ)美術館がある。 ◇ ◇ 田部美術館は、山林王といわれた田部家のコレクションを、23代にあたる田部長右衛門(1906−1979)が財団に寄付し、美術館として設立した。 田部長右衛門は、衆議院議員・島根新聞社(現山陰中央新報社)社長・島根県知事として政財界に活躍し、また器を作り、茶に親しんだ文化人であった。 1979年に開館したが、田部長右衛門は、開館の2か月前に亡くなっている。 コレクションは、茶道にかかわる書画・陶磁・漆器などを中心に、彫刻・洋画を加えた美術品。 常設展示では、四季それぞれに、季節にふさわしい茶道具をくみあわせた「四季の茶道具展」と、郷土のやきものである楽山焼(らくざんやき)、布志名焼(ふじなやき)を中心に展示している。 5月には、山陰中央テレビジョン放送と共催で、中国・四国・兵庫県の陶芸家を対象にした公募やきもの展「田部美術館大賞・茶の湯の造形展」を開催している。 ◇ ◇ 美術館の設計は菊竹清訓。 長屋門を入ると簡素な2階建てがある。 1階には、小さなミュージアム・ショップと休憩室と展示室があり、2階へはスロープと階段がある。 中央にスロープがあるのは、ビュッフェ美術館を思わせる。 斜めの天井には大きな合板が使われている。似たような図柄だが、まさかこういうところに印刷の合板なんか使わないだろうと思ってよく見ると、木目が微妙に違う。 豊富な田部家の山林から大きな松を切り出して、表面に見えるところは木目を連続させて合板に製材したという。 床は茶色系統でまとめたフランス製磁器タイル。 展示ケースは黒。 落ち着いた雰囲気をつくっている。 |
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| 1階の休憩室や、本館の周囲の回廊から、庭園の眺めを楽しめる。 庭から見上げると、屋根がコールテン鋼。茶色の錆が独特の味わいがある。 でもどうして古美術の美術館に鉄の屋根をかけるのか、不思議な気がしたが、かつて山林王は豊富な木材をいかして、たたら製鉄も経営し、製鉄王でもあったわけで、その由来を屋根で表現しているようだ。 大きな屋根に降った雨の処理には、樋を作らず、屋根の先端に穴を連続させ、落としている。下の地面には水たまりにならないように小石が敷かれている。 → たたらについては 和鋼博物館 → 屋根については、島根県立美術館 → ビュッフェ美術館については、ビュッフェ美術館 |
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