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十神山から和鋼博物館・足立美術館 |
十神山(とかみやま)は中海(なかうみ)の安来港内にある。8世紀にまとめられた「出雲国風土記」にも記録があり、安来節にもうたわれる(というような意味で)名山。 標高92m。 山陰のたたら製鉄の様子を展示する和綱博物館の屋根に、設計者・宮脇檀(みやわきまゆみ)は、その山容を模している。
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| 1 | 十神山 |
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タイトルでは他のコースにあわせて「十神山から和鋼博物館..」にしているけれど、実際は和鋼博物館のあとに行った。 ■和鋼博物館から駅に戻る 中海に沿った道を駅に戻るには、対岸に十神山を眺めながら歩くことになる。対岸といっても駅の先で陸続きになっている。 11月半ば、小春日和というのか、ほかほか、うららかな日で、海を眺めながら歩いていると、何だか気持ちがふわふわしてくる。 海に突き出した山が、なんだかいい風情で誘惑している。 今日は山歩きなんかするつもりは、まるでなかったけれど、山というほどの山ではなく、散策気分で歩けたらいいなと思う。 和鋼博物館の屋根の1つは、この山の形を模しているということでもあるし。 ■駅前観光案内所 それで、駅前に観光案内所があったのできいてみたら、3カ所、登り口がある。街に近い低山にはよくあるように、遊歩道を整備して、公園になっているようだ。 でも風致林だから、木を切れなくて、眺めはよくない−という。 対岸から見た感じも木がこんもりして、それは予想していたことで、まあいいとして、行ってみることにする。 静かな街だが、駅の近くに元気のいいレストランがあって、昼食をとる。 ■安来港 安来駅を北に歩くと、すぐ中海で、安来港がある。 かつて奥出雲の鉄を運び出すのでにぎわったという港。 今、船が日本海に出るには、中浦水門の橋桁を吊り上げて通り抜けている。 十神山は、今は地続きになっているが、かつては島で、8世紀の出雲国風土記に「砥神島」と記されている。 とても小さい島=山だが、城がおかれた時期もあり、安来節(やすぎぶし)にもうたわれていて、歴史のある、由緒正しい山なわけだ。 岸壁に沿ったまっすぐな道を山の方向に歩く。 ■登山口 十神島の付け根にあたるところに、「十神山入口」の標識があり、左に入る。 ちょっとした公園になっていて、四阿(あずまや)なんかがある。 小さな女の子を自転車の前のカゴに乗せた男性がやってきて、「こんにちわ」と挨拶される。ここでこれから遊ばせるところらしい。 林の中の道を上がっていくと、鳥の声が騒がしいくらいににぎやか。 歩いていくうちに、あまり鳥の声は聞こえなくなる。 きいたとおり、風致林で手を加えられていないので、低い山なのに植物が奥深い感じがする。 ■山頂 山頂には、かわった形の小さな祠と、3等3角点の標識がある。 風が強い。 展望はよくないが、中海に突き出しているので、木がなければ絶景のところ。 木の間から見える風景を想像で補って絶景を味わう。 登り口とは別なところ、和鋼博物館から戻る道からすると左手の先端に向かって降りる。 降りるにしたがって、風が弱くなり、いつのまにか風の音が波の音におきかわっている。風はずっと吹き続けるのに、波の音には寄せてはかえすリズムがある。 木々の間からは、見えようで、かえって海が大きく感じられることがあって、おもしろい。 |
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砂浜に降りる。自由の女神が転がっていた浜みたいだ。 水辺の遊歩道をぐるりと回って、もとの道に戻る。 ■駅へ 中海に沿って、駅に戻る道がまっすぐ伸びている。 明るく、あたたかで、気持ちのいい午後だ。 今日は、これから米子に寄り道して、夜、米子空港から帰る。 3泊4日の旅の終わり。 ちょっとした期間の旅をして、最後の日、飛行機に乗るまでの時間調整の浮いたような時間が、妙に記憶に残ることがある。 いつかイギリスとドイツを何カ所か回って、フランクフルト空港から帰るという日に、州立美術館とか、ポストミュージアムとかを見て歩いた。こんな晴れた、日の光が鮮明な日で、大きな川があり、やはり水辺の道だったことを思い出す。 ■余談−米子空港 でも最後に米子空港に向かう道が、のどかどころではなかった。バスがあると勧められたのに、JR境線中浜駅から歩いた。もうすっかり暮れて暗くなった時間。 空港の最寄り駅だから案内標識くらいあるだろうと思ったら、何もない。駅を少し離れると街灯もない、真っ暗な田んぼ道。 空港の明かりは離れたところに見えているが、おそろしいことに、自分が歩いている足元の路面が見えない!! もし道が曲がっていてもわからずに、田んぼの中に踏みこんでしまいそう。 さいわい道はまっすぐで、踏切があるところで見当をつけて一度だけ曲がって、ようやく明るい道にでて、なんとか空港に着いた。 |
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