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高山から栃木県立美術館 |
| 高山(1668m)は戦場ヶ原と中禅寺湖を隔てる山。高山という名前からうける印象とは違って、三角形にそびえる山ではなく、いったん尾根に上がってしまうと、戦場ヶ原と中禅寺湖に並行する長い尾根を行く、静かな歩行を楽しめる。 栃木県立美術館は1972年開館で、近代日本画から国内外の現代美術まで、バランスのとれたコレクションをもち、独自の視点による企画展も充実している。
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| 登山口 0:00 |
竜頭の滝の駐車場に車を置く。広いが、歩いて戻ったときには満車
だった。トイレもある。 滝の右手の遊歩道を滝に沿ってさかのぼって行く。湯の湖から流れ てきた水はこの滝を経て中禅寺湖に入り、さらに華厳の滝になって落 ちる。 |
![]() 日光竜頭山の家 0:15 ![]() |
滝上から車道を戻り、橋を渡ってすぐに右にそれる道を上がっていく。(写真:上) 「日光竜頭山の家」の手前で左に入る山道がある。 (写真:下) [高山歩道1667. 5m 頂上まで1時間30分]の案内がある。うす暗い林の中を上がっていく。せみの声がにぎやか。倒木が多い。 尾根に上がると、あとは右の中腹を行くかと思うと、左の中腹を行くというふうに、長く幅のある尾根の上を道が続いている。ゆるやか な上り下り。落ち葉が混じった土は柔らかで歩きやすい。ゆらゆらと歩いていくのがのんびりして気持ちいい。 右手、木の枝越しに戦場ヶ原が見える。 左手は木の間が青く茫洋としているが、しばらくして中禅寺湖であることに気づく。向こうの湖岸で緑の木が水にきれいに映っていると ころもあって、はっとさせられた。 |
山頂 1:15 |
急坂にかわって12分で山頂。展望はよくない。白樺や松が育っている。小休止。 |
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分岐 1:35 小田代原分岐 1:41 |
先に下っていくと、うす暗い坂の途中に[左:行き止まり 右:小田代原]の分岐がある。 右に行くとまもなく木々がまばらに生え、傾斜もほとんどない明るい景観のところに、[左:熊窪 右:小田代原 手前:高山]の分岐がある。 石のごろごろした沢をくだる。 |
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熊窪 2:10 ![]() |
やがて平坦な林になると湖が近く、湖から吹いてくる風を受けなが ら進む。湖畔は熊窪というところ。廃屋になった小屋がある。 砂浜で食事。いい天気で、陽に向かって座っていると湖面がきらきら輝く。水は澄んでいる。 湖畔1周らしいハイカーがときどき通るが、高山に上がっていく人は少ないようだ。ここまで歩いてきたコースでも誰にもあわなかった。 こんな便利なところに、こんな天気のいい日に、意外だ。 湖畔の道を西に行く。湖岸を行くだけなのに思いのほか登り降りがあり、水面がいつのまにかとても下に見えたりする。 |
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菖蒲ガ浜 3:00 竜頭の滝 3:10 |
ホテルやテニスコートのある菖蒲ガ浜を経て、車道を竜頭の滝まで戻る。 竜頭の滝では中高年カメラマンが大勢、滝を撮影していた。 *コ−スタイムは登山口からその地点までの経過時間。ただし、休憩時間を除く(右の文中に昼食をとったとか書いてあっても、その時間を除いてある。) |
宇都宮市桜4−2−7 tel. 028−621−3566 http://www.art.pref.tochigi.jp/ 海外作品ではコンスタブル、コロ−、モネから、キ−ファ−、ボイスなど。 益子をかかえる土地柄、浜田庄司やバ−ナ−ドリ−チなどの陶芸作品も充実している。 宇都宮で教師をしていた川上澄生の作品も常設で見られる。(壁を引き出すと、両面に作品が配置してある。) ユニ−クな企画展をいくつも見せてもらった。この美術館の、この場所で、あの作品を見た−と記憶に残っているものもいくつもある。> タイトルのつけ方もいい。 「冬のメルヘン」、「農の人、森の人」、「揺れる女/揺らぐイメ−ジ」、「メディテ−ション 真昼の瞑想」など。 現代美術の展覧会だと、直球勝負の難解なタイトルをつける美術館もあるが、ここはひと味、違う。詩的とでもいうか、行ってみる気をそそられる。 早逝の天才、青木繁の「わだつみのいろこの宮 下絵」がある。下絵とはいいながら、画面全体にあふれる香気、こぼれ落ちる花々のリズムなど、長い時間立ち止まらせる魅力ある作品。 >青木の妻、福田たねは栃木の人で、青木はその妻のところにいる時期に「わだつみのいろこの宮」をかきあげ、いさんで上京したのだが、絵は受け入れられず、青木は父の死が近づき久留米に行ったあと、放浪の果てに死に、青木とたねは2度と会うことがなかった。2人の間の子の「幸彦像」もある。 * → [青木繁をめぐる旅] 設計は川崎清+建築研究協会。1972年竣工で、1982年常設展示室を増築。 |
宇都宮市大谷町909 tel. 028−652−1232 http://www.oya909.co.jp/ |
大谷資料館は、石材を切り出した跡を見せるところ。 大谷石(おおやいし)は、フランク・ロイド・ライト設計の帝国ホテルなど、多くの建築に使われている。独特の粗い表情をもっている。 関連した史料や昔の石切りの工具などの展示もあるが、何といっても石切りの跡そのものが圧巻。入り口を入って階段を降り、地下1階に相当する面まで降りると、中は暗く、ひんやりしている。床は湿っている。見上げると、壁が相当の高さまで真っ直ぐに切り立っている。崩壊しないように柱を残して切り出すので、もとの大谷石の巨大な塊から、さまざまな大きさの立方体をいくつも抜き去ったような構造になっている。 暗闇に眼が慣れてくると、真っ暗闇と思えたところでも、石柱の根元まで見えるようになる。ほとんど真っ暗と思えたのに、眼が慣れると床の木目まで明晰に見えるようになる、というのをジェ−ムズ・タレルの展覧会でも経験したことがあった。 石の切断面の間から、一瞬、外の緑の木の葉や、石の壁に日の光が斜めにあたって陰影をつけているのが見えると、はっとするほど鮮やかな印象を受ける。この巨大な石のボリュ−ム、スケ−ル感、その作り出す空間の巨大な迫力には、人間のつくりだすものはなかなか対抗しにくい。 この石切場跡を使って、美術展が開かれることがあり、95年には「玻璃の回廊」という展覧会があったが、そのときの出品作家のひとり松沢順一郎はパンフレットにこう書いている。「この空間はすごい奴だ。勝負しちゃいけないな。どうも仲間にしてもらった方が良さそうだぞ。」 |
■ 栃木県立博物館 宇都宮市睦町2−2 tel. 028−634−1311 http://homepage3.nifty.com/tochigi_museum/ 国道119号から、左右対称の幾何学的構成の中央公園を歩いた先にある。 設計は日本設計で、1982年竣工。 |
| ■ 宇都宮美術館 宇都宮市長岡町1077番地 tel. 028−643−0100 http://u-moa.jp/ |
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| 工芸やデザイン関係のコレクションに特色がある。 駐車場・バス停からなだらかな斜面を形成する広い公園を歩いた先にある。 地元の特産の大谷石を多く使っている。いろいろな表面処理をしていて、豊かな表情がある。 内部にうまく光を取り入れ、すがすがしく、中を散歩しているだけで楽しくなる。 (設計:岡田新一設計事務所 構造設計:松井源吾+O.R.S.事務所 施工:大林・渡辺・中村・日豊建設共同企業体 敷地面積:263,424u 建築面積:5,036u 延床面積9,388u 構造:鉄骨鉄筋コンクリート造 地下1階・地上2階・塔屋1階 竣工1996年8月) |
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